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特別企画・RAWセッション!! 第2弾

ひさびさのRAWセッションです。
『同じ写真のRAWデータを元にして、二人が(複数人が)RAW現像しあって、仕上がりの違いを楽しむ』という、連歌的な風流プレイ。
今回お相手してくれたのは、かいちさん。
ちなみに今回はお互い持ってるカメラもトレードして撮影してみました。

お題写真はコチラの6枚。
上段がかいち氏撮影の3枚(Nikon D800)。
下段がワタシ撮影の3枚(PENTAX 645D)。
この元画像はRAWをLightroomに放り込んだだけの現像する前の状態です。

(この画像含め、記事内画像すべてクリックで拡大。ブログアップロード用なので画質は悪い)
両者とも使用ソフトはLightroom。

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《1》いけばなディスプレイ(かいち撮影)
いけばな教室のディスプレイのくせに美意識を全然感じない。

▼小林現像

元のディスプレイがダサいので美的な意味で印象を強めたい。いじってたらレトロ感でた。ガラスに自分が映ってるのがムカつくのもあって(?)ニセ光線漏れみたいなのも加えてやった。奥のアンチンボルドの絵もよく見えますでしょ。

▼かいち現像

元の印象を変えないまま、明るくして黄色い光の印象を強めて元写真(=その状況)の美点をそのまま引き出した感じの、王道真面目良現像です。ちょっとホワッとしてる感じもあって、ガラスに囲まれたショーウィンドウ内はホワッと暖かいんだろうなーなんてそんなことを感じさせます。

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《2》公園の子供(かいち撮影)
コレが一番難しかった気もする。なんだよこれ。

▼小林現像

黄色いレインコート?の子供が写ってますでしょ。ホラー映画「IT イット」にも黄色いレインコートのこどもが出てくるみたいなので、最初はダークなイメージにしようかと思ったんだけど、うまくいかなかったので明るめ方面にした。まあこんな感じかって感じ。

▼かいち現像

シャドウは補正して見やすくしてあるけど、それ以外はわりと元どおりって感じする。全体がちょっと青くて寒そう。かいち氏の写真はコントラストが弱いな。

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《3》葉っぱ持ってるオレ(かいち撮影)
自分が写っちゃってる写真は総じて嫌いなんだけど、お題で提出されたんだから仕方ない。
元の写真がけっこうちょうどよい塩梅なんですけど、この写真はお互いけっこういじってきました。

▼小林現像

自分は明るい写真が好きなんだね。明るいっつーか光の印象を強める感じの。でも、かいち現像を見てみたら、暗くしてもよかったかなと思ったよ。

▼かいち現像

アンダーにしてきたのね~。不気味な感じっていうか、本当は怖い童謡の世界みたいな。奥の人物を暗くして存在を消すことで主題(我)を引き立たせてるということでありましょうか。

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《4》マイケル(小林撮影)
撮影場所は小石川植物園なんですけど、そこにいたこのネコを、売店のオヤジがマイケルって呼んでた

▼小林現像

ネコ歩きだし、顔も幸せそうな表情なので、単純にわかりやすく明るくしてやろうと思った。結果的にやりすぎてむしろダサくなった感も。現像前が日陰で青くて寒そうだから、黄色方面に補正してちょっとあたたかい感じに。猫がオレンジ色だしその色を出したい。ホワッツマイケル。

▼かいち現像

露出とWBを多少整えたぐらいの感じでしょうか。企画の空気を読んでもっとイジってほしいんですけど、そのへん堅物だな。

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《5》山茶花?(小林撮影)
これもね、難しい写真で時間かかったんだけど。

▼小林現像

元写真がシャドウにより花のディテールとか、花&葉の色がでてないので、それは当然直すよね。葉っぱとその隙間のボコボコ感がおもしろいので強調。冬の冷たい感じも残してあるよ。

▼かいち現像

だいぶ明るくなった。コントラストは低めでやさしい光の印象。ぼくの写真よりは暖かそうな雰囲気です。

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《6》鳥居とかいち(小林撮影)
これは木漏れ日がきれいになりそうだったんで、方向性はわかりやすい。

▼小林現像

時代はインスタ映えなので単純に明るくキレイにした。木漏れ日が明るくなるように、グリーンがきれいになるように、かつグリーングリーンしすぎないようにイエロー味のやさしさも出す。

▼かいち現像

アンバー調なのでレトロ感もあるかな。落ち着いた雰囲気で良いかも。
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いかがでしたでしょうか。
かいち、、、、企画の空気を読まないクソ真面目野郎ですよ。

かいち氏にインタビューしてみますと、彼は銀塩写真もやる人間なので、そこでの経験というか、ニュートラルな色をちゃんと出すカラープリントを教わったみたいで、それが身についてるのか知りませんけど「ニュートラルな色の出し方」を基準とする意識が根付いているようで、デジタルのRAW現像でもそんなにいじらないようで、むしろ、よくこの企画に参加しようと思ったな!という感じもありますけれど、これもまた個性で、彼の真面目そうな性格がよく出ています。
現実主義的な世界の捉え方といいましょうか、自分は外的現実に忠実であるよりは、自分の内的イメージに寄せるという方向性にいくので、いい意味で対照的なセッションだったのではないかと。

ちなみに今回借りたペンタックス645Dという中判デジタルカメラ、の、データなんですけど、今回は使いませんでしたけど、「地面に敷き詰められた落ち葉」みたいなのを撮った写真だとたいへん詳細に写り、そのへんはさすがだなという印象。ただ、暗部が潰れ気味だとそれを補正する耐性というかデータ粘り具合はちょっと弱いように感じました(自分の持っているD800比)。きっかり適正で撮る必要がありそう(そのくせにプレビューを確認するには10秒ぐらいかかる)。

そんなわけで、
同じ写真を元にするからこそ、各々の個性が出るし、その比較によって
「自分はどういう人間か」
がよくわかるのがRAWセッションの面白いところです。

ニンゲンっておもしろい。

ちなみに前回のRAWセッションの様子はコチラ!
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特別企画・RAWセッション!!


今回はRAWセッションです。
『写真のRAWデータをお互いに交換し、現像しあって、仕上がりの違いを楽しむ』という、僕みたいな風流人にぴったりな企画です。
今回お相手してくれたのは、まつさん。
▽まつさんのブログ。
http://inmylife19.exblog.jp/

ちなみに、この行為を「RAWセッション」と呼ぶのは、写真のPodcast「フォトラリズム Photoralism」さんがこの企画をやっててそこでの呼び名を拝借。
写真家の荒木則行さんらがやっております、面白いので聴いてね(写真をやってる人に言っても意外と知られてない…)。
宣伝:http://photoaraki.com/podhawk/

今回は、ルールとしては、モノクロ化と現像ソフト以外のツール禁止ってなぐあいで、あとは好き勝手やってみてくださいというもの。
今回使用した写真はこちらの6枚。上段が僕が提供した3枚で、下段がまつさん提供の3枚。(これはLightroomに取り込んで開いただけのいじってない状態。カメラ内生成のJPEGではない)
“”
(この画像含め、記事内画像すべてクリックで拡大。ブログアップロード用なので画質は悪い)

まつさんの写真は、そのままでいいんじゃね?という感じもする元々綺麗な写真でしたので困った。
では、仕上がりを見てみましょう。
ちなみに、僕の使用ソフトはLightroom、まつさんはCapture Oneでした。

《1》自転車の写真(まつ撮影)──────────────
元の写真がすでに「このままでええや内科医!」と、たとえ関東人の外科医だとしても言ってしまいそうな写真ですよね(←夜中に書いた文章)。
なにもいじれないんですよ。明るさも色合いも。変えるとすぐ破綻する。
この写真を開いた瞬間「殺しにきてるな」と思いましたね、はい。
▼おれ現像
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ローキーにしたら全然合わないし、すでに明るいのでハイキーにしても飛ぶだけ。
ひとまず、ちょいとだけ明るくして、彩度を上げてピンクを強調。
あと、壁の凹凸の質感がキーポイントかなと思って、強調するために明瞭度とかシャープネスを上げた。
”他にやることがなかったので”、オマケで看板の青をグリーンっぽくしてシャレオツ感を演出してみた。
元々の写真の影の濃さが絶妙にちょうどいいので、薄くも濃くもする必要がない感じだったので、シャドウはいじってない。
まつさん、自分でこんな写真提示してきてどうすんのかなー。

▼まつ現像
“”
まつさんはフィルムっぽいという言い方でいいのか、ほわりとノスタルジックで、かつやや暗い表現が好きみたいで、この写真みたいにわりと明るめのイメージの写真もこれぐらい「記憶の彼方」みたいな感じにするんだなぁ、と、絶対この人ネクラだわ。
ある意味、大胆な現像とも言える。カメラマンのまつさんは仕事でパッキリした写真撮ってるだろうからその反動なのかな。

《2》黄色い花(まつ撮影)──────────────
これもこのままでけっこう綺麗なんですけどー。
今回はモノクロは禁じ手でしたが、この写真はモノクロにするとけっこうカッコイイ。
▼おれ現像
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とりあえず赤っぽいのを中和。花をそのまま彩度の高い黄色に仕上げてもよかったんだけど、せっかくのRAW遊びということで、逆に黄色の彩度を下げてみたら、変なグラデーションになってフクザツなアジワイになった気がしないでもない。

▼まつ現像
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元から大きくは変えてないですね。元もきれいだからな。彩度を下げて、ビネットをしたぐらいかな。
「イメージの中、夢の中の花」みたいな感じかな。ブルーがきれい。僕みたいに無駄にコントラストあげてなくて調和がとれててそこもきれい。節度がある。

《3》朽ちた紫陽花(まつ撮影)──────────────
これは元のままだとちょっとモヤっとする印象の写真かなと思うけど、こういうのが化けたりするから現像はやめられねぇ、グヘヘ…(中毒)。
▼おれ現像
“”
自分は花の部分を主役として、それを引き立てなくてはいけないと思った。
ローキーにしてからハイライト強化。WBをいじってたらなんかいい感じの色になった。夜っぽく、退廃的というか、そんな感じにした。こういう地味なモノを撮った写真は質感が大事なので、シャープネスを大幅に上げた。

▼まつ現像
“”
…まつさんのも概ね似たようなイメージだった。まあ、そうなるか。でも、まつさんの方が黒つぶれさせてないので、葉のゴニャゴニャした質感が残っていて、油絵的な感じもするかな。

《4》水たまりのタンポポ(小林撮影)──────────────
水たまりに草の影と曇り空の白が映り込んでいるので、当然コントラストを上げて2者を強調するよねー、と思っていたら…
▼おれ現像
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自分は最近はとにかく青っぽく現像するのがマイブーム。青くすると「雨っぽさ」がでたのでヨシとする。タンポポの黄色とも補色だし美しい。

▼まつ現像
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この写真は全然違う仕上がりになった。トリミングありのルールなので、トリミングされた。引き算的ということか。横にあった影がバッサリいかれてる。
これまた追憶の彼方的な感じで、青紫がかったビネットとイエローの混ざり合いが繊細で色っぽくて、このへんを見るとまつさん現像はわりと乙女チックなんじゃないのか。

《5》逆光の花(小林撮影)──────────────
逆光というか、もろに写真の中心に太陽が写っているという写真。ここからふわっと明るくしても、シャドウ部を暗く締めても、青っぽくしても黄色っぽくして夕方風味でも、どっちでもいける感じ。
▼おれ現像
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まつさんは暗くしてくるんじゃないかと思って、より明るく光を強調してみた。あと花の脈を強調しようとシャープにしたりした(ブログ用の劣化した画像じゃ伝わりませんが)。

▼まつ現像
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そうそう、ですよね。こっち方面に現像しても成立するんだこの写真は。やっぱガーリーだわ、まつさん。香水かなんかの広告イメージ写真みたいな感じもするし。こういう色使いのカーテンとか壁紙とかありそうじゃないですか、大人の女性が好きそうな。

《6》なんでもない草(小林撮影)──────────────
何気なく、なんでもない草を撮ってみた。普通だったら究極的にくそつまんねー写真だ。どうにかして印象的にしたい。なにか力技が必要だ。いや、もちろんそのままの自然体でもいいけど。さてどうする。
▼おれ現像
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自分でお題にしておいて、どうしていいのかよくわからなかった。
とりあえずキッパリとコントラストをつけてみた。葉の色を不自然だけど、インパクトがあるように、ヘンテコなブルーグリーンにした。ただこの写真は不自然すぎて他の写真とは食い合わせが悪い。

▼まつ現像
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僕とは違って、リアリズムを残した現像。元の写真は晴れてるときに撮ったんだけど、まつさんのはなんだか湿気がある感じ、そういやまつさんのはどれも湿度感がある。
しめっぽい。しめっぽい性格なんだ、きっと。
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さてはて、いかがだったでしょうか。
こんな風に比べてみるとおもしろいですよね。それぞれの特性が浮き彫りになる。
僕の現像は光の感じとか彩度を重視してて高コントラスト、わりとパッキリしたわかりやすくキレイな印象にしたがり。
まつさんは、たしか文学お好きだったと思うんですけど、そのへんも関わってるのか、ノスタルジーとか、しっとりした湿度のある叙情性を、コントラストを上げないようにして表現してて、彩度の高い色が嫌いなのか、タンポポの写真なんか僕は葉っぱのグリーンもきれいじゃないかと思ったんですが、まつさんはバッサリトリミングしてたので、「え、そこ食べないの!?」みたいな、「貝のウンコ食べないの!?」みたいな、ね。
あと、僕の現像はいちおう元の写真の持ってる性質から出発してそこを強調するみたいな部分があるけど、まつさんはわりとどんな写真でもまつ風味のふりかけをかけて食べるぞみたいなところがあって、写真はやわらかいけどポリシー的には強硬派だなという気がしました。僕の方がまだ合気道的というか。

はじめての試みだったけど、他人のRAWファイルを自分のパソコンで開くのは新鮮でドキドキした。
またいずれやりたい。
おいらとRAWセッションやってみたいという人も募集中です。


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